犯罪系映画の最近の風潮について
皆さんは犯罪系映画を見ることはありますか?
私はたまに見ることがあるんだけど、そのことで少し不思議に思ったことを書こうと思います。
田舎のヤンキーが出てきて都会で暴れるとか、車盗んで遠くまで旅しましたとかそんな結果ほのぼの系の犯罪映画だったらいいんです。
最近、特に邦画の犯罪系映画には、実在の犯人の追体験!的な内容のものがあります。
で、そのこと自体は別に珍しくもなんともなくて、こういう類のものは今までにもいくつも製作されているんです。
私が思うことが昔からなのかどうかは分からないけど、最近のその手の映画にはどうにも納得できない部分があるんです。それは雰囲気として、共感を促すようなものを匂わせている節があるということです。
少し前、リリー・フランキーさんと山田孝之さんが共演して話題になった「凶悪」これは共感なんてものは微塵もありませんでした。
あくまで第三者の視点から犯人の文字通り凶悪さというのを体感できましたから。
最近の映画は、犯人の主観で描かれていることが多くて、その苦労だったり、実は大変だったんです的な何かが微妙に共感させよう、犯人も大変だったのね的なものを感じさせるわけで、個人的には凄く微妙ですね。それを見せて何を感じ取って欲しいんですか?って思います。
犯罪者の話を美化するという映画業界の風潮には、正直残念ですね。
たぶん見なければいいんじゃない?っていう意見もあるんでしょうけど、それを見る人もいるわけで、犯罪者に対する意識というか、この人にも○○の映画にあったような事実があるかもしれない。そうだとしたら本当は悪い人ではないのかもしれないというようなことにならないことを本当に願いたいです。
お金儲けとか話題性だけでそんなものを作るなんて、その被害者の遺族の方の気持ちを察して考えていただきたいものです。
とちょっと強めの意見を言わせていただいたところ、今日はこの辺で。