妄想男子

日々思うことを気ままに。

紅いキモチ

街ゆく人たちを見ながら時たま人間観察をしている私。

 

今日も肩を落として歩く男性を見ながらいろいろと

妄想している。

あの彼はどう?ってな感じで

細身で身長も高くすらっとしている。

ほどよく筋肉がついていて抱き心地は良さそうね。

でもその背中はなんだか元気が無い。

 

私なら後ろから走って行って背中をぽんっと叩いて

元気ないじゃん!どうした?と聞いてしまいそう。

実際はそんな勇気はないのだけど。

できるなら。ね。

 

そんな彼は時たま止まって携帯を弄っている。

そうして恐らく誰かにメッセージを返すと

少し短く息を吐く。

自販機の前で立ち止まり

あたたかいコーヒーを買って

煙草に火を点けた。

煙草吸いそうに見えないのに。

外が少し寒いから吐く煙の白さも少し多め。

ため息プラスだからかな。

 

ねぇ何かあったの?

彼女さんとかいるのかな。うまくいってないの?

お仕事しているのかな。何か失敗しちゃった?

もしかしたら学生さんで就活中なのかな?焦っちゃだめだよ?

 

彼は少し項垂れていて。

時たま空を見上げて寂しそう。

道端にいる猫みたい。

可愛い。

手招きしたらこちらに来るかしら。

でもな、こんな私には興味無いんだろうな。

 

あれ?でも、まってこっち来るよ?

どうした?

私を見てる。

もしかして見すぎちゃった?

怒られる?

ごめんなさい。

そんなつもりはないんだ。

たぶん私、君より歳も上だし。

いやいや。

って。

近すぎやしませんか!

えっ!?

いや、ちょっ。あぁ。

 

 

あぁ。。

 

私の後ろにあるコンビニが目的だったのね。

 

でも通り過ぎた時すごく優しい香水の香りがしたな。

何の香水なんだろう。柔軟剤かな。

彼はコンビニに入ると店内を一周して

何も買わずに出てきた。

 

外、寒いもんね。

暖まりたかったんだよね。

きっとそう。

 

ってな感じであのポストは妄想してるんだろうな。

と勝手にポストの妄想をしてみる。