妄想と現実の間。私の心はここにあらずビタミン炭酸のように消えてしまうかもな件について
たまには可愛いことを言ってみたい。たまにねそんな衝動に駆られる。
すこし向こうにいる彼に”あんたが好きなのよ”って叫んでみたい。
浜辺で白いワンピースを着て背の高い彼に抱かれて振り回されてみたい。
高らかに笑ってビーチをはだしで散歩する。
あなたは私の微笑むけれど、隣を歩いてる水着ギャルに目がいきそうになって
私は少しだけふてくされるの。ごめんごめんなんて言って焦って手を合わせる。
私がしょうがないなって笑うとあなたも笑ってまた手を取り歩き始める。
すこし眩しい太陽の下で清々しいほどのあなたの笑顔。
これ以上ない幸せに私は浸っているのね。
と有りもしない妄想をしているさなか上司が机を叩いて私の目を覚ました。
積み上げられた書類の山がヤシの木にでも見えたのか。
私の心はすでにここにはなくて、何てことをしてしまったんだって頭を抱える。
でもこれが現実なんだって強く自覚させられて私は何かの痛みを感じる。
それはきっと胸の痛み。食道に魚の骨が刺さったような感覚ではなくて
なんだ昨日の焼き肉が連れてきた胸やけぐらいの息苦しさ。
ぼんやりとPCの画面を見るとメールの山が上から下に流れてくる。
それがまるでテトリスのように見えてくる。
彼はきっとそういうゲームにも強いかもしれない。
2人でソファに座ってゲームする。ローテーブルにはビールとスナック菓子。
彼が弱いななんて言うもんだから私はムキになって連鎖を起こそうとするけれど
それよりもはやくあなたは積み上げていて、気付くと私のフロアーが文字の山に埋もれている。
クライアントからのメールを読み損ねるところだった。
最近はそんなことの繰り返し。いやね逃避行の嵐だって。逃げたくもなるさ。
だけど仕事だからちゃんとしなくちゃね。
妄想の彼はいつも私を突き放してしまうんだし、きっと迎えには来ないのかもしれない。末期症状?そういうことではなくて仕事よりも恋がしたいだけ。
そんなこんなでC1000タケダでリフレッシュしている今日この頃です。